忙しい朝や夜に家事が終わらず、イライラや疲れがたまる…。
配偶者があんまり家事を担ってくれない…。
共働きママの中には、家事が夫婦で偏ってしまい悩む方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、夫婦で無理なく家事を分担する具コツや時短術、家電の活用法についてご紹介します。
今日からできる工夫ばかりですので、毎日をラクにしながら笑顔の時間を増やすヒントを手に入れてください。
共働きなのに家事がしんどい…その原因は「分担のあいまいさ」にあるかも

「共働きなのに、なんで私ばっかり家事してるの?」
そう感じたこと、ありませんか?
私はあります(キッパリ)。
実はそのしんどさの原因は、“分担の量”よりも“分担のあいまいさ”にある場合が多いんです。
家事分担の偏りは多くの家庭で起きている?
厚生労働省の『令和2年版 男女共同参画白書』によると、共働き世帯の家事育児時間は、妻が夫の2倍以上となっています。
さらに同白書には、「家事・育児・介護時間」は、単独世帯では男女差がないが夫婦では女性は男性の2倍以上に。」という記述も…!!
家事育児の負担が女性側に偏っていることが如実に現れていますよね。
これって、世の中全体が「家事育児は女がやるもの」という昭和の考え方からまだまだ抜け出せていない証拠でもあります。
世の中の傾向がまだ「家事育児は女の役目」という風潮から抜け出せていないこともあり、仕事も家事も全力でこなすママほど、無意識に“自分がやるべき”と思い込みがちになってしまいます。
「手伝う」ではなく「夫婦で協力して回す」が理想の分担
配偶者が家事育児への意欲を見せていたとしても、「手伝う」という感覚の人がまだまだ多いことも見逃せません。
2人とも同じように働いているのに、家事育児になるとなぜ片方に負担がのしかかり、もう片方が「手伝う」というサブポジに留まろうとしているのでしょうか。
そこで配偶者には「家事育児を手伝う」ではなく「家事育児は夫婦で協力して回す」という意識を植え付ましょう。
指示する側と指示される側ではなく、お互いが“家庭を運営するチームメイト”という前提に立てば、責任感と感謝のバランスが変わります。

私の夫も最初は「手伝う」という感覚を持っていたようです。それを少しずつ「共同で運営していく」に認識を変えてもらうように働きかけました。
夫婦で家事分担について話し合うコツ

公平な家事分担への第一歩は、とにかく2人で話し合うことです。
「家事育児は夫婦で協力して回す」という前提のもとに、お互いが納得できるような分担を見つけるプロセスについてご紹介します。
- 現状を”見える化”する
- 事実ベースで話し合う
- 「どちらが向いているか」を基準に分担を決める
現状を”見える化”する
家事分担の見直しで最も大切なのは、現状を”見える化”することです。
なぜなら「自分ばかり家事している気がする…」と感じても、実際にどんな家事を誰が、どれくらいの頻度で行っているかハッキリしていない部分も多いからです。
(感覚に頼っている部分が大きいため)
まずは付箋や家事リストを使って、家事の全体像を“見える化”しましょう。
見えないタスク(保育園の連絡帳記入、子どもの服の管理など)も書き出すのがポイントです。

見えないタスクまで書き出すと、いかに毎日膨大なタスクに追われているかに気づくこともできます。夫も私のタスク量に驚いていましたよ笑
書き出すことで全てのタスクが可視化され、ようやく“見えない負担”も共有できるようになるのです。
またタスクが可視化されることで、配偶者にも「こんなにたくさんのことを毎日頑張っていたんだね」と実感してもらえます。
そして「こんなにタスクがあるなら、もっと分担しなきゃ」という気持ちにさせてくれる効果も期待できるのです。
感情ではなく“事実ベース”で話し合おう
「私は毎日こんなに頑張ってるのに!」と、家事分担の話し合いはどうしても感情的になりがちです。
特に女性は感情的になりやすい傾向があるので注意しましょう。
逆に男性は論理的に話を進めたい人が多い傾向があります。
むしろ、責めるような言い方はNG。
相手もムキになって、話し合いが決裂してしまう可能性が高まります。
「私がこんなに頑張ってるんだからあなたももっとやってよ!」ではなく、
「この家庭内にあるタスクを2人でどう回していくか」を話題の中心に置くのがコツです。
「この家事、週に何回必要かな?」といった具合に、具体的な数字を挙げて話すと冷静に話し合えますよ。
スマホのメモや表を使って、見える形に残すのもおすすめです。

ついつい感情的になってしまいそうなときは、一度深呼吸。「家を一緒に回す」って気持ちで話すと、雰囲気が変わります。
やる・やらないではなく「どちらが向いているか」を基準に決めよう
家事分担は「平等に分ける」ことがゴールではありません。
続けやすい形にするには、「どちらが向いているか」で決めるのがコツです。
料理が得意なら調理担当、片付けが苦手ならゴミ出し担当など、それぞれの得意を活かすとストレスが減ります。
お互いの得意・不得意を出し合い、“チームで回す”意識を持つことが、うまく長続きするコツです。

うちは夫が掃除担当。私より丁寧で助かってます!お互いの得意を活かすと家も気持ちもスッキリ。
もし「俺には向いてる家事なんてない」とのたまう配偶者が現れたなら、そのときはきっちりシメて向いていそうな家事を提案して、挑戦を促してあげてください。
(正直面倒臭いですよね。けど自分のためだと思ってグッとこらえて頑張って!)
完璧を目指さず“6割分担”から始めてみよう
最初から完璧な分担を目指すと、すぐに疲れてしまいます。
(というか、私の経験では夫の分担がしばしば放置されていることが…。)
ここはグッとこらえて、“6割できればOK”の気持ちで始めるのが、長続きの秘訣です。
とはいえ放置されている家事を代わりにやってしまうと、いつの間にかあなたの分担であるかのようになってしまう可能性も。
代わりにやっておく場合でも、「次はやってね」と釘を刺しておいたり、自分の分担分を少し手伝ってもらったりするのがおすすめです。
また、家事の負担は季節や子どもの成長によっても変化します。
定期的に見直しながら、今の生活に合った分担に調整していきましょう。

自分たちに合ったペースを見つけたら、気持ちがとってもラクになりましたよ。
「夫が動かない」から抜け出すための伝え方

ママ友たちとの会話の中でもよく聞くワードの1つに「夫が全然動いてくれない…」があります。
家事分担をしているのになかなか実行してくれなかったり、そもそも家事の分担に乗り気じゃなかったり…。
非常に面倒臭いところではありますが、実は、伝え方を少し変えるだけで協力的な関係に変えられる可能性が高まります。
ここでは、イライラを減らしながら、夫婦で家事を“チームプレイ化”するための3つのコツを紹介します。
「やって」ではなく「一緒にやりたい」と伝える
「○○やって!」とお願いすると、どうしても命令口調に聞こえてしまうものです。
特に男性にはプライドの高い人も多いので、命令されたと感じてイラッとされてしまうこともあるでしょう。(本当に面倒臭いですよね。なんでこっちがそこまで気を使わないといけないn……..)
しかし、「やって!」の代わりに「一緒にやろう」と言葉を変えるだけで、受け取る印象がやわらぎます。
ポイントは、”責める”のではなく”巻き込む”こと。
協力して進める雰囲気を作ると、自然に夫の行動が変わります。

何度か「協力」してもらっているうちに、1人でやってくれるようになりますよ。
具体的にお願いすることで“察して問題”を防ぐ
巷でもよく言われているのが「女性は察してほしい生き物・男性は察することが苦手な生き物」ということです。
どうやらこれは脳の構造が男女で異なるために起こるすれ違いのようですが、このすれ違いのためにしばしば問題が起こっているご家庭も多いのではないでしょうか。
「もっと家事を手伝ってよ」とざっくり伝えると、夫は「何をすればいいの?」と迷ってしまいます。
そのため、「洗濯物をたたんでくれる?」「お風呂掃除をお願い」など、具体的な言葉で依頼するのがコツです。
「察して」ではなく「指示書レベル」で伝えると、誤解も減り、ストレスも軽くなります。
最初は細かくてもOKですが、夫がしてくれたことの結果に対して文句を言わないことが重要です。
なぜなら、文句を言われた夫はもう次にやってくれなくなるからです。
そのため、成果に不十分な点があった場合には、文句ではなく「次はこうしてくれると嬉しいな」とやんわりかつピンポイントに伝えると効果的です。
(ほんっとうにめんどうくs…….以下自粛)
回数を重ねるうちに、夫の“自発的行動”が少しずつ増えていきます。
感謝の言葉を習慣化して“やる気”を引き出す
人は誰でも「ありがとう」と言われると、もっと頑張りたくなるものです。
夫が少しでも家事をしてくれたら、すかさず感謝を伝えましょう。
感情がこもってなくても構いません。
「終わったよ」の返事として機械的に「ありがとう」と言うだけでもOKです。
忙しい朝と夜をラクにする、家事効率化のコツ

家事分担をしていても、共働き家庭にとって朝と夜は一日の中で最も慌ただしい時間ですよね。
家事効率化のコツは、“頑張る時間”を増やすのではなく、“仕組みでラクにする”ことにあります。
前夜のちょっとした準備や時短家電の活用で、バタバタ時間をグッと短縮できます。
- 翌朝の「準備タスク」を夜にまわす
- 家電に任せて“やらない家事”を増やす
- 1日のリズムを整える仕組みを作る
朝の支度を10分短縮する“前夜準備”の習
朝のドタバタを減らす一番のコツは、できるだけ前夜のうちに準備を済ませておくことです。
- 翌日の服は出して枕元にセットしておく
- 子どもの持ち物をランドセルにセットしておく
- 朝食の食器を出しておく
上記のことをしておくだけでも、10分は短縮できますよ。

我が家は前夜に“朝支度リスト”をチェックする習慣をつけました。朝の「アレどこにある?」が激減して、登園前のイライラが消えました!
夜家事は「ながら家事」よりも「手放す家事」へ
夜は一日の疲れが出やすい時間です。
ここで無理に“ながら家事”を詰め込むと、疲労がたまるだけです。
思い切って、「やらない家事」を決めることが効率化の第一歩になりますよ。
- 洗濯物は干すのをやめて乾燥機に任せる
- 洗濯物を畳むのをやめて、ハンガーにかける収納にする
- 掃除は毎日ではなく、週末にロボット掃除機に任せる など
当たり前のようにやっていた家事でも、冷静に見直してみると案外手放せるものが見つかります。
そして、手放す勇気がラクを生むんです。

「毎日全部やらなきゃ」をやめたら、心がすごく軽くなりました。疲れた日は潔く“今日は休む”でもOKですよ!
夜の家事は特に、体力ややる気に任せるのではなく、仕組みを作って効率的に回しましょう。
家事代行や時短家電を上手に使い分けよう

納得できる家事分担が実現していても、ワーママにとって家事は負担になりやすいですよね。
そこでおすすめなのが、家事代行や時短家電の活用です。
ここで重要なのは、家事代行や時短家電を使う=サボっているではないというマインドを持つこと。
今の時代、家事を外注したり機械に任せたりするのは、効率的に暮らすための賢い選択です。
また、家事代行や時短家電の利用は、家族の時間と自分の心の余裕を取り戻すための投資ともいえます。
手間を省いたことで生まれた時間は、子どもたちとの触れ合いの時間や夫婦の語らいの時間に充てられます。
サボっているのではなく、余裕を生む手段として上手に利用してください。

我が家も色々お世話になっていますよ。
ここでは、家事代行や時短家電を気負わず取り入れるコツを紹介します。
家事代行を無理なく取り入れるコツ
「家事代行はハードルが高い」と感じる方も多いですが、最初から全部お願いする必要はありません。
まずは、自分が一番負担を感じている家事だけを部分的に頼むのがおすすめです。
例えば、掃除なら「水回りだけ」、料理なら「作り置きをお願いする」など、自分が苦手なこともしくは普段なかなか時間が取れない部分を見極めて依頼するのがコツです。

私はお風呂場の掃除をメインにお願いしました。気になっていたけどなかなか手をつけられなかったお風呂がピカピカになって、ストレスが1つ吹き飛びましたよ。
無理なく続けるポイントは、「手放すことへの罪悪感」は感じなくてOKと割り切ること。
また小さく試すことで、金額や仕上がりへの不安も少なく、継続しやすくなります。
家事代行は“ラクをするための特別なサービス”ではなく、家族の時間と心のゆとりを取り戻すための”日常の味方です。
無理なく上手に取り入れて、今よりもう少しゆとりのある生活を手に入れてくださいね。
業界最安値水準!1時間1,980円!家事代行サービスキャットハンド時短家電は初期投資を“時間単価”で考えよう
時短家電って便利そうだけど、いざ購入するとなると結構高価なものが多くて導入をためらってしまいますよね。
ドラム式洗濯乾燥機や食洗機、ロボット掃除機などの時短家電は、値段だけ見ると高く感じます。
(実際高いですしね。)
でも、1日30分の家事削減×数年単位で考えると、驚くほどコスパが高い商品ばかりなんですよ。
時間家電の導入は「時間を買う」と考える
とはいえ、同時にいくつもの時短家電を導入するのは難しい、という方も多いかと思います。
(我が家もです。)
どの時短家電を優先して導入するかは、「どの家事が一番ストレスか」を基準に選ぶと効果的です。
たとえば、毎晩の食器洗いがしんどいなら食洗機、布団干しが大変なら乾燥機の導入がおすすめですよ。
食洗機・布団乾燥機・ドラム式洗濯乾燥機など、家事の“手間が減る”家電は、時間だけでなく心の余裕も生みます。

我が家も色々導入しています。特に小さなお子様がいるご家庭には、乾燥機付き洗濯機と布団乾燥機がおすすめです!
まとめ

共働きママにとって、家事と育児の両立は毎日の大きな課題です。
忙しい朝や夜の時間、そして子どもが小さい時期は毎日のタスクをこなすだけで体力も限界に近くなります。
だからこそ、「効率的にラクに回す方法」を知ることが毎日の安心感につながります。
共働き家庭の家事分担は、夫婦で協力して回すのが理想です。
分担を決める際は、実際の毎日の家事育児タスクを書き出して見える化し、事実に基づいて冷静に相談しましょう。
あまりやる気のみられない配偶者に対しては、面倒ですがやってほしいことを具体的にお願いするなど、伝え方を工夫してください。
また、分担の決め方は「平等」ではなく、どちらが向いているかで役割を決めるのがコツです。
得意な家事や得意でない家事をお互いに理解することで、自然に協力しやすくなりますよ。
とはいえ夫婦で上手に分担できたとしても、日々のタスクは膨大です。
時短家電や家事代行を上手に取り入れ、時間と心にゆとりのある生活を手に入れてくださいね。



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