こんにちは、はるです。
毎年桜の季節になると心躍る、という人も多いのではないでしょうか。
年に一度しかない桜の季節には、子どもとお散歩しながら写真を撮るのも素敵ですよね。
しかし桜の写真って、簡単そうに見えるけど綺麗に撮るのは意外と難しいんですよね。
この記事では、桜と子どもの写真を撮る時に気を付けるポイントやコツを、カメラ初心者のパパやママにも分かりやすく解説していきます。
フォトグラファー歴16年・2児の母でもある筆者にお任せください!
実は難しい、桜の写真を撮るという事
実は、桜の写真を美しく撮ることは実は非常に難しく、高い技術が必要なんです。
だから最初にこれだけはお伝えしておきます。
桜の写真が思ったように撮れなくてもガッカリしないでください!
プロカメラマンも、後から画像処理でより美しく仕上げている事が多いんですよ。
桜を背景にした子どもの写真でありがちな失敗例3選
桜を背景にして子どもの写真を撮ったとき、実際にはどんな失敗が多いのでしょうか。
ありがちな失敗例を3つ挙げて、失敗の原因を解説します。
桜の写真に挑戦したことのある人にとっては「あるある~!」とうなずける内容になっているかと思います。
桜が暗く写ってしまう/明るすぎて桜が真っ白に写ってしまう
カメラが画面全体の明るさを平均化して写しているため(評価測光・マルチパターン測光)
上の写真を見てください。桜が暗く写ってしまっていますね。
奥に写っている空が明るいことが、桜が暗く写ってしまった原因です。
オートで撮影をしているとき、多くの場合でカメラの測光モードが評価測光もしくはマルチパターン測光になっています。
その際カメラは画面全体の明るさを測りそれを平均化した明るさで写真を写します。
そのため画面の奥に明るいものが写っている場合は、その明るさに引っ張られて画面全体が暗く写ってしまいやすいのです。
また逆に、手前に子どもの顔が大きく写っているような構図だと桜は明るく白く写ります。
これは手前に写っている子どもの画面全体に占める割合が多く、カメラが「全体的に暗いから明るく調整しよう」とした結果です。
子どもが主役の写真であれば、桜が多少白くなってしまうのは仕方のないこととも言えます。
背景にカラフルなもの(屋台など)が写り込んでしまってそちらにばかり目が行ってしまう
せっかくきれいな桜と可愛い我が子を撮ったのに、カラフルな背景が写り込んでしまってそちらにばかり目が行ってしまう…。
写り込んでも気にならないものなら良いのですが、できれば写っていない方が良いものが写ってしまうとなんだかガッカリしてしまいます。
桜は淡く可憐な印象の花なので、派手な色のものはなるべく写り込んでいないほうがきれいです。
こどもと桜の高さが合わなくて、構図のバランスが崩れてしまう
まだまだ身長が低いこどもを桜の花と一緒に写そうとすると、どうしても無理のある構図になってしまいやすいです。
- せっかくの桜がほどんど幹しか写っていない。
- 桜の花を入れようと頑張りすぎて、こどもを下から見上げるような構図になってしまった。
無理矢理撮影しても良い写真にはなりませんので、桜と子どもの高さを合わせる工夫が必要になってきます。
桜を背景にしたこどもの写真をもっと上手に撮るコツ
それでは、桜を背景にこどもの写真を素敵に撮るにはどうしたらよいのでしょうか。
カメラ初心者のパパやママがスマホでも簡単にできるコツを、いくつか解説していきますね。
明るさを失敗しない撮影のコツ
写真に写った桜が明るすぎたり暗すぎたりといった、明るさの失敗を防ぐコツは以下の4点です。
- 構図を人物:桜(空含む)=5:5になるよう調整する
- AE/AFロック機能を使う
- 露出補正機能を使う
- フラッシュ撮影はしない
POINT1 構図を人物:桜(空含む)=5:5になるよう調整する
カメラの特徴を逆手に取った対処法です。
画面に占める人物と桜(空含む)の比率が5:5になるように構図を調整してみてください。
明るい部分と暗い部分のバランスが取れると、ちょうどよい明るさの写真を撮ることができる場合が多いです。
上の写真のように、桜の幹を画面に入れるのも効果的です。
幹+道+子ども:桜=5:5くらいの割合になっています。
POINT2 AE/AFロック機能を使う
AE/AFロック機能を使うと、ピントと明るさを任意の場所に合わせて固定することができます。
子どもの顔が暗く写ってしまうときにこの機能を使うと、顔に明るさを合わせることができるのです。
AE/AFロックについて詳しくはこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
POINT3 露出補正機能を使う
全体的に暗く(明るく)写ってしまう場合は、露出補正機能を使って少し明るめに(暗めに)撮れるように設定しておきましょう。
一度シャッターを押すだけで段階的に露出を変えた写真を撮影してくれるオートブラケット機能を使ってもOKです。
POINT4 フラッシュ撮影はしない
画面に桜を入れた写真を撮る場合、暗く写ってしまったからと言ってフラッシュを使用する事は避ける方がベターです。
桜の柔らかく可憐な雰囲気が、フラッシュにより硬く冷たい印象になってしまいます。
また、フラッシュを使用しての撮影は、桜の花が真っ白に飛んでしまう原因にもなります。
背景が暗い色の場所で撮る
背景が暗い色の場所で撮ると、桜がとてもよく映えます。写真のように桜の幹を背景にしたり、黒っぽい壁や塀の前に桜が咲いている場所で撮ったりするのも良いですね。
カメラには、明るい場面は暗く、暗い場面は明るく撮ろうとする特性があります。
暗い背景で撮影すると、人物の明るさのバランスがちょうど良い写真が撮れる可能性が高いんですよ。
写したくないものを写り込ませない撮影のコツ
きれいな桜と可愛いこどもについ気を取られがちになってしまいます。
シャッターボタンを押す前に、余計なものが写り込んでいないか画面のすみずみまでチェックするクセを付けましょう。
もし写したくないものが画面に写り込んでいた場合は、構図を工夫して写り込みのない角度を見つけてください。
それでも写したくないものがどうしても画面に写り込んでしまいそうな場合は、被写体で隠してしまうという方法もあります。
左(スマホで見ている人は上)の写真は、人物後ろの青い丸の部分にベビーカーが置いてあります。少々見えてしまってはいますが、かなり目立たなくなっているのではないでしょうか。
このように写したくないものを写したい人や物で隠すことにより、余計なものが写り込まない構図で写真を撮ることが可能になります。
小さな子どもと桜の花を一緒に撮影するコツ
体の小さな子どもと桜の花を一緒に撮るためには、子どもと桜の高さを合わせることがポイントです。
低い場所に咲いている桜を見つける
桜の木によっては、低い場所に花をつけるものもあります。
低い場所に咲いていれば、身長の低いこどもとも一緒に撮りやすくなりますね。
特にしだれ桜は、花が低い位置で見られる事が多く撮りやすいのでおすすめです。
抱っこして撮る
小さなお子さんの場合は、パパかママが抱っこした状態で撮るのもおすすめです。
(この場合、こどもの顔が陰になって暗くなってしまわないように注意してください。)
こどもの安全のために、必ず抱っこする人と撮影する人と手分けして撮影に臨んでくださいね。
少し離れた場所から撮ってみる
きれいな桜を見ると、思わず近寄って写真を撮りたくなることが多いかと思います。
しかしそこをグッとこらえて、少し離れた場所から撮影してみると、いい感じに桜が背景になってくれることがあります。
この時のポイントは、こどもは上半身のみが写るように構図を決めることです。全身が入るように撮ると、広い範囲が写りすぎて画面がごちゃごちゃしてしまうからです。
また、コンデジや一眼レフを使っているならズームして撮るのもポイントです。
ズームすることにより、より狭い範囲が画面に写るようになるので、余計なものの写り込みを防ぐことができるのです。
ただし、ズーム機能を使うと手ブレを起こしやすくなるので注意してくださいね。
事前にしっかりと下調べをしておく
実はこれ、かなり重要なポイントなんです。
桜の季節になる前から桜の木がある場所をリサーチし、その桜が咲いたらどんな景色になるのか想像してください。意外な場所に桜の木が植えてあったりします。
桜が咲く期間は非常に短く、咲いてから撮影スポットを探していたのでは間に合いません。
また、有名なお花見スポットは沢山の人出が予想されます。ゆっくりこどもと写真を撮っている余裕はないかもしれません。
日常の外出やお買い物の際に、少し意識して桜の穴場スポットを探してみることをおすすめします。
桜を背景にした子どもの写真を撮る時に注意すること
ここまでで桜とこどもの写真を撮る時のコツを解説してきましたが、注意すべき点もいくつか存在します。それは人として、親として、最低限のマナーは守る事です。
守るべきマナーは、主に以下の5点です。
車や歩行者の通行を妨げる
撮影に夢中になると、周りが見えなくなってしまうことがあるので注意が必要です。
- 道をふさいで歩行者を待たせてしまっていた
- 車道や横断歩道の真ん中で立ち止まったりして気付いたら車の通行を妨げていた
- 桜に夢中になって気付いたら子どもが車道へ出ようとしていた
このようなことのないよう、じゅうぶん配慮して撮影してください。
入ってはいけない場所に侵入する
公園の芝生など、立ち入り禁止の札が立っているにもかかわらずそこに侵入している人をよく見かけます。
どんなに良い写真が撮れそうでも、入ってはいけない場所へ侵入してはいけません。
桜の枝を折ったり、花をちぎったりする
「可愛いお花を可愛い我が子に持たせて撮りたい」
そう思う人もいるかもしれませんが、勝手に枝を折ったり花を摘んではいけません。
桜も生きています。
こどもに持たせて撮りたいのなら、既に落ちている花や花びらを探して持たせましょう。こどもと一緒に落ちているお花を探すゲームをしても楽しいですね。
撮影スポットに長時間居座る
良い写真が撮れる場所はやはり皆がそこで撮りたいと思うものです。
並んでいる人がいるなら順番を守り、撮影後は速やかにその場を離れましょう。
いつまでも居座りダラダラと撮影を続けることは非常に迷惑となります。
撮影スポットはお互いに譲り合い、より多くの人がそこで写真を撮ることができるように配慮してくださいね。
その場にある物を勝手に移動させる
写真を撮りたい場所に誰かの自転車が置いてあったり、カラーコーンが立っていたりすることがあるかもしれません。
移動させたくなる気持ちは分かりますが、置いてある物を勝手に移動させてはいけません。
どうしてもその場所で撮りたい時は、置いてあるものが写り込まないように工夫して撮影してみてください。
まとめ
冒頭にも書きましたが、桜の写真を美しく撮ることはとても難しいです。
また桜と子どもの写真をきれいに撮るためには、撮影スポット探しも大切です。
美しく咲いている期間が短いからこそ、事前準備が大切な桜の写真。
次の桜シーズンまでに、今から撮影スポットを探し始めてみてもいいかもしれませんね。
ご質問等がありましたらコメント欄へお願いします。
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