こんにちは、はるです。
お誕生日や七五三など、こどもの節目には写真館で記念写真を残したいと考える人も多いと思います。可愛い衣装を着てにっこり笑ったわが子は絶対に可愛いですよね!
しかしそこで心配になってくるのが、「泣いてしまったりして写真が撮れなかったらどうしよう…」ということ。
この記事では、こども写真館でアルバイト経験のある筆者が、より良い写真を残すためのコツを伝授します。
こども写真館を利用する時の流れ
まずは、こども写真館を利用する時の流れをざっくりと解説します。
※写真館によって異なりますので、詳細は利用する写真館にお問い合わせくださいね。
予約
予約は電話やネットから行う写真館が多いです。
撮影日を決定する際にもいくつかのポイントがあります。
- できるだけ子どもの機嫌が良い時間帯で予約する(午前中がおすすめ)
- お昼寝の時間帯は避ける
- お腹がすいてくる時間帯は避ける
- 夕方以降は疲れて機嫌が悪くなりやすいので避ける
とにかく子どもの機嫌が良さそうな時間帯を狙って撮影予約を入れることがポイントです。
来店・衣装選び
予約の日時に写真館へ出向いたら、受付後に衣装を選びます。
(衣装選びの日程を別に設ける写真館もあります)
※ここがひとつめのギャン泣きポイントです
写真館によっては、衣装を何着着てもOKというところがありますが、お子様の負担を考えて衣装は2~3点ほどにとどめておくことをおすすめします。
着替え・ヘアセット
衣装が決まったら、次はお着替えです。
ヘアセットやメイクも付いているので、特に女の子はお姫様気分でウキウキになる…子も多いのですが、ここにふたつめのギャン泣きポイントが待ち受けています。
また、着替え室に大人の男性が立ち入ることをNGとしている写真館もあります。付き添いの保護者が男性のみの場合は、事前に確認しておくことをおすすめします。
撮影
お支度が整ったらいよいよ撮影です。
色々な背景で、様々な表情を撮影してくれる…はずですが、みっつめのギャン泣きポイントでもあります。
知らない人に囲まれて、大きな機材(しかもだいたい黒い)がたくさん…。そりゃ怖くもなっちゃいますよね。
お子様が安心して楽しく撮影に臨むことができるように、パパやママの頑張りどころでもあります。
写真セレクト・購入商品の決定
撮影が終わったら、写真をセレクトして購入する商品を決定します。
ここまできたらパパやママはもうヘロヘロ。そして撮影中に泣き続けたこどもの機嫌が復活します(笑)
写真のセレクトが終わったら、会計をして退店します。写真の仕上がりは後日になることが多く、改めて店頭へ受け取りに行く必要があります。写真館によっては郵送に対応しているところもあるかと思いますので、確認しておいてくださいね。
こども写真館で写真を撮影する時に起こりやすいトラブルと対処法
こども写真館を利用するにあたって、だいたいの流れがお分かりいただけたかと思います。
そして随所にギャン泣きポイントが散りばめられている事も…。
次は、各ギャン泣きポイントで起こりやすいトラブルと対処法について解説していきます。
どんな時に子どもが泣いてしまいやすいのか。もし泣いてしまった場合はどうしたらいいのか。知っておけば、いざという時に冷静に対応する事ができると思います。
子どもの不機嫌を素早くリカバリーすることができれば、その後の撮影がスムーズに進められる可能性がUPしますので、ぜひ知っておいてくださいね。
※対処法を実践する時には、必ずスタッフの方と相談してからにしてくださいね。
そもそも店内に入ることができない!
予約の時間に間に合うように行ったのに、入口の前で泣いてしまって店内に入ることができない子どもがいます。
そんな時は以下の方法を試してみてください。
- お子様を抱っこして入店する(抱っこによりお子様が安心感を感じます)。
- 「お写真を撮りに来たんだよ」と伝える。
- 「きれいなドレス/かっこいいお洋服を着るよ~」と伝える。
- パパやママが先に店内に入り、「大丈夫だよ。怖くないよ」と伝える。
- どうしても入店できない時は、抱っこしたまま店の周りを少しお散歩する。
入口を入ることができない子は、一度入ってしまえばだんだん慣れてきて泣き止むことができることが多いです。
ちょっと手荒な事を言いますが、少々泣いていてもとにかく店内に入ってしまう事をおすすめします。
着替え・ヘアセットをさせてくれない!
本人もノリノリで衣装を選んでいたはずなのに、いざお着替えとなると頑なに拒否反応を示す子がいます。
そもそも衣装に興味を全く示さない子もいます。
また、メイクルームは他と区切られていることが多いです。閉塞感や圧迫感が苦手な子は怖くて泣いてしまうというケースも見られます。
お着替えを嫌がる子には以下の事を試してみてください。
- とにかく子どものそばに付いていてあげる。
- スタッフの代わりにお着替えをさせてあげる(洋装など、できる衣装の場合)
- 「プリンセスみたいになれるよ」「カッコよくなれるよ」など、子どもの気分が上がるような言葉をかけてあげる。
スタッフも、泣く子には慣れている事が多いです。
泣いてママにしがみついた状態でも着付やヘアメイクは可能です。
実際私も泣いてママにしがみつく子どもに対し、背後から着物を着付けた経験があります(笑)
抱っこやお膝で子どもが落ち着くことができたら、その状態でOKですよ。
いくらあやしても泣き止まない~!
お着替え時や撮影時などにギャン泣きになってしまい、いくらあやしても泣き止まなくなってしまう事があります。あやしている母も泣きたくなります。
そんな時は、一度その場を離れることをおすすめします。
お子様を抱っこして、お店の中や外周をぐるりとお散歩してみてください。
お散歩をしている時は、極力お子様の興味が他へ移るような声掛けをしてあげてください。
例)「お花が咲いてるね~」「あ、バスがいるね~」等
お散歩で気が紛れて落ち着きを取り戻したら、撮影に戻りましょう。
寝てしまった…
まだ月齢の低い乳児にありがちですが、撮影中に眠ってしまう事もあります。
大器の予感しかしません。
乳児は寝ている写真も可愛いものです。
ぜひ寝ている様子も写真に残してもらうことをおすすめします。
どうしても起きている写真が欲しい場合は、スタッフに相談してください。すぐに起こしてしまうと非常に機嫌が悪くなってしまう事があります。別の場所で少しお昼寝をしてから撮影を再開してもらうようにお願いしてみると良いでしょう。
なぜ泣いてしまうの?こども写真館で子どもが泣いてしまう理由
こども写真館で子どもが泣き止まないのには、子どもなりに理由があります。
子どもはまだ自分の気持ちを上手く言葉にして伝えることができないため、「泣く」という手段を使っているのです。
しかし泣いてしまったからといって、そこで叱ったりしてはいけません。更なる悲劇が待ち受けているだけです。根気強く、お子様が落ち着くのを待ってあげてくださいね。
病院など、子ども本人にとって怖い場所に連れてこられたと思っている
私が勤めていたこども写真館では、お店に入った途端に泣いてしまう子が結構な割合でいました。
泣いてしまった子のママたちが共通して仰っていたのが、「病院だと思っているのかもしれない」ということでした。
確かにこども写真館は入ったらすぐに受付があり、待合スペースにはソファや椅子が置いてあったりするので病院と雰囲気が似ているかもしれません。
そして、病院=注射=怖いという方程式が子どもの中で思い出され、怖いという気持ちと注射への拒否反応から泣いてしまっていることが予想されます。
人見知り・場所見知りをしている
慎重な性格の子どもの中には、人見知りや場所見知りをして泣いてしまう子もいます。
人見知りで泣いてしまう子は、私の経験では生後5ヶ月頃~3歳くらいまでのお子様に多く見られました(それ以上大きな子は、泣く事はないけれど恥ずかしがってモジモジしている子が多かったです。可愛いです。)。
人見知りや場所見知りの子たちは、時間が経つにつれてだんだん慣れてくれる事が多いです。
お子様が慣れてくれるまで、優しく声掛けをしながらひたすら待ちましょう。
スタッフのノリと勢いにビックリしている
こども写真館のスタッフは、基本的にテンションが高めの人が多いです。
子どものテンションを上げて、楽しい気分になってもらう事が目的だからです。
しかし慎重な性格の子の中にはそのノリが合わない子もいます。
知らん人がいきなりハイテンションで向かってきたら、そりゃ泣きたくもなりますよね…。
衣装が気に入らない・着たくない
元々お着替えが嫌いな子や、衣装に興味のない子に多く見られるギャン泣きの原因がこれです。
あくまでも私見ですが、七五三の記念写真を撮りに来た男の子に多い印象です。
こども写真館での撮影をスムーズに進めるコツ
こども写真館でこどもが泣いてしまう原因には色々な要素があることが分かりました。
では、こども写真館で撮影をスムーズに進めるにはどうしたら良いのでしょうか?
とにかく子どもが泣き出すのを防ぐことです
一度泣いてしまうとリカバリーに膨大な時間を要し、大人も子どもも疲れてしまいますよね。
不穏な空気を察知したらすぐに気分転換を図るようにして、とにかく子どもが最後まで楽しい気分でいられるようにテンションを保つことがポイントです。
基本的にはスタッフにお任せする
基本的に子どもの対応はスタッフにお任せしてOKです。
スタッフもプロです。あの手この手で子どもの機嫌を取りながら撮影を進めてくれます。
ただし、お子様個人の好みや性格は把握していないため、パパやママの協力があると非常に助かります。好きな歌や手遊びなどで、一緒に遊んであげてください。
また、ギャン泣きモードに入ってしまったお子様を安心させてあげられるのはお家の人だけです。そういう時はすぐに抱っこしてあげてくださいね。
人見知りが激しい子は事前にスタッフに伝えておく
人見知りが激しい子は、予約の段階で事前にスタッフに伝えておくことをおすすめします。
事前に伝えておけば、少人数で対応してくれたり、一人のスタッフが全てを担当してくれたり、なるべくお子様の人見知りが発動されないように配慮してくれることが多いです。
逆に人見知り情報がお店に伝わってないと、いきなりハイテンションでスタッフが接してしまいお子様を泣かせてしまうという悲劇が起こる可能性があります。
パパやママが写真館のスタッフと仲良くしているところを見せる
スタッフに対し人見知りをして怖がっている子でも、パパやママがスタッフと仲良くお話しているところを見て安心してくれることがあります。
初めての場所でパパやママにも戸惑いや緊張はあるかと思いますが、なるべくそれを隠して和やかな空間を作るように頑張ってみてください。
とにかく側にいてあげる
乳児~3歳くらいまでの子の中には、パパやママと少しでも離れることに不安を感じて泣いてしまう子がいます。
そんな子にはとにかく側にいて、安心させてあげてください。
撮影中も、「ここまでならOK」という距離をスタッフが教えてくれます。
シャッターを切る瞬間だけその距離を保っていればOKです。カメラマンと息を合わせてタイミングを見計らってくださいね(無茶ぶり)。
ひとくちで食べられるおやつを用意する
おやつが大好きな子には、ひとくちで食べられるおやつを口に放り込むのも有効な手段です。
以上のポイントをすべて満たす最高のおやつ、それはラムネです。
多少ほっぺが膨らんでいたり口がモゴモゴしていてもご愛嬌。子どもならではの微笑ましい一枚になりますよ。
普段からお気に入りのおもちゃをいくつか持参する
慣れない場所で大きな機材に囲まれての撮影は大人でも緊張するもの。
おうちで普段から遊んでいるおもちゃをいくつか持参し、慣れるまでそのおもちゃで遊ばせてあげるのも有効な手段です。
お気に入りのおもちゃが一緒に写真に写ってもOKですよ。後から写真を見返した時に「あの時はこのおもちゃがお気に入りだったよね」と思い出として振り返ることができます。
お散歩で気分転換
何をしても泣き止まない時には、パパやママが抱っこしてお散歩にでかるのもGoodです。
抱っこで気持ちが落ち着きますし、一旦スタジオの外へ出ることによってずいぶんと気分が変わります。
抱っこで気分転換に成功してもスタジオへ戻るとまた泣いてしまう…という時は、撮影のシチュエーションを変えてもらうようにお願いしても良いですね。
こんな行動はNG!こども写真館でやってはいけないこと
こども写真館で働いていると、「それはやめて~!」というような親御さんの言動に出くわすことがあります。
「笑顔の写真を残したい」という強い気持ちから来る言動だという事はとてもよく分かります。
しかし、緊張している子や怖がって泣いてしまってる子にはNGな声掛けがいくつかあるんです。
それらの言葉を投げかけてしまうと、笑顔の写真を残すことはできなくなります。
これだけはNG!!という親御さんの言動を以下で解説します。
思い通りにいかなくてもどかしい気持ちはわかりますが、以下の言動だけはしないように気を付けてください。
こどもの「できない」に対して怒る
- 「なんで着替えられないの!」
- 「どうしてにっこりできないの!」
子どもは子どもなりに必死で頑張っています。
できないことに対して感情的に怒ってしまうことはやめてください。
子どもは委縮してしまい、余計にできなくなってしまいます。
「にっこりして」「笑って」と声をかける
- 「にっこりして~」
- 「笑って~」
- 「はい、ポーズ!」
実はカメラマンも言ってしまいがちなこのフレーズですが、これもできるだけ控えましょう。
突然知らない場所に連れてこられて、知らない人と大きな機材にに囲まれて自然な笑顔を作ることは大人でも難しいものです。
また、上記の言葉に応えようと子どもが頑張った結果、ひきつったような不自然な笑顔になってしまいます。
できるだけ子どもがリラックスして、会話や遊びのなかから自然に笑顔が出てくる状態になるように働きかけていきましょう。
スマホで動画を見せる
泣いてしまった子のご機嫌を取る時に多いのが、スマホやタブレットで動画を見せることです。
とっても効果的な方法ではありますが、これもできるだけ控えるようにしてください。
一度お気に入りの動画を見始めてしまうと、子どもは夢中になり撮影どころではなくなってしまいます。
普段のご機嫌取りには非常に有効な手段ではありますが、こども写真館では控えた方が賢明です。
何もせず撮影の様子を見ている
「基本的にはスタッフ任せでOK」と書きましたが、子どもが一番安心して落ち着くことができるのは、パパやママから抱っこしてもらうことです。
不安や恐怖心を感じている子どもに寄り添い、頑張りを褒めてあげてください。
また、パパやママがスタッフと一緒に楽しそうに撮影に取り組んでいる様子を見ることで、子どもに「ここは怖い場所ではないんだ」と思ってもらう事ができます。
笑顔の写真を残すために、可能な限りスタッフに協力して場を盛り上げてくださいね。
まとめ
「可愛い笑顔の写真を残したい」という親の思惑とは裏腹に、子どもにとっては「怖い場所」という認識をされてしまうことも多いこども写真館。
この記事では、笑顔の写真を残すことができるように、色々な対策を解説しました。
けど、泣いていても、おくちにラムネが入っていても大丈夫。
ニッコリ笑顔の写真は大きくなったらいくらでも撮れます。
今しか見られない表情やポーズを思い切り楽しんでください。
何年か後に写真を見返した際には、きっと素敵な思い出になっていると思いますよ。
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